【モデルプレス=2023/11/07】AAAの與真司郎が7日、都内で開催された『work with Pride 2023 カンファレンス』に登場。自身のセクシャリティを公表するまでの苦悩を明かした。
◆與真司郎、セクシャリティ公表の経緯
LGBTQ+の職場環境改善を目的とした同イベントに登場した與は「貴重な機会をいただいて、本当にうれしいです」とにっこり。7月に同性愛者であることを公表したことについて「アメリカでもすごくニュースになって、びっくりしました。めちゃくちゃびっくりしました」と反響の大きさを実感していた。
そして、カミングアウトに至った背景を尋ねられると「いろんな理由があるんですけども、まずはもちろん自分のために」とコメント。「何人か『なんでカミングアウトしたの?』って言う方もいるんですけど、これでファンの皆さんに、週刊誌だったりSNSが流行っている時代で、誰かが撮られたりだとか。ゲイのみんなで遊んでいる時に撮られて、それが噂になって、日本で。それで知られるのは違うんじゃないかっていうのと、ずっと隠していくっていうのが、やっぱり辛い」と話した。
続けて「今月で35歳になるんですけど、昔は“自分は間違っているんだな”とか、“自分は世界で一人しかいないんだな”っていうので、誰にも本当に相談ができなくて、そういう思いを今のまだ若い子たちや、もちろん年上の方でも、まだ(カミング)アウトできていない、自分を隠している方がたくさんいると思うんですけど、そういう人たちに一人じゃないっていうのをとにかくわかってほしかった」と語った。
◆與真司郎、同性愛者公表までの苦悩
さらに、カミングアウトに躊躇がなかったのか問われると「とにかく僕は“バレてしまったらもう芸能界で生きていけないんじゃないか”っていう。もう歌は絶対に歌えなくなるし、“ファンの皆さんも離れていってしまうんじゃないか”とか。あとメディアの方たちとか。“テレビに一生出れないんじゃないか”とか。そういうことは常に思っていました」と苦悩を吐露。「どうやって生きていったらいいのかも分からないし、14歳からずっと芸能界にいるので、他に何をしようかなって。だから若い時からいろんなことを考えて」と芸能界以外のビジネスも考えていたという與は「本当は芸能界にもっと挑戦したかった思いはありますけど」としつつ「今思ったら、あの時はけっこう落ち込んでいたなっていうことがありまして。そこで、このまま日本にいたら、自分の人生がちょっと狂ってしまうんじゃないかって思ったときに、アメリカに行く決断をしましたね」と渡米した理由も明かした。
また、渡米後については「(セクシュアリティが)ストレートの人たちも、異性愛者の方たちも、ゲイのLGBTQ+の方たちも、みんなが普通っていうか。別に異性愛者の方が特別扱いするわけでもなく、されるわけでもなく、それがすごい気持ちよかったんですよね。フラットだったんですよね」と回顧。自身にパートナーがいるのかも普通に聞いてくれたとし「年齢も関係なく、ジェンダーとかも何も関係なく、普通にパーティーにいるっていうことが、すごく衝撃を受けたんですよね。その時。これは、アメリカに住んでいるから、日本をちょっと客観視して見れるところがありまして。そういう人って、芸能界に今なかなかいないし、誰かがやらないと日本は変わらないだろうなと思って」と自身の役割を見つけるきっかけにもなったという。
さらに「カミングアウトの前は日本にはたぶん嫌われちゃう、日本人を含め日本のカルチャーに、自分の生まれ育った大好きな国から嫌われてしまうんじゃないかなってずっと思っていたので。でも、それがもし起きたとしても、もう一つの人生のアメリカというところで、どうにか生きていくしかないなってずっと思っていました。そのオプションは若い時から作っていました。時間はかかりましたよね。カミングアウトするまでに」と振り返っていた。(modelpress編集部)
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